みんなのための、コーヒーショップ。
新宿にほど近い笹塚エリアに、洗練されたコーヒーショップ
Dear Allがオープンした。そこには、ここを訪れる人全てを包み込む
“みんなのため”のコーヒーワールドが待っていた。

2016年6月にオープンしたコーヒーショップ。

東京という街は、想像以上に広大だ。観光ガイドブックに載っているのは、東京のほんの一部。都心のビジネス街もあれば、郊外の住宅地もある。そんな東京の中でもディープなスポットとして注目されている街、それが“笹塚”だ。新宿から電車で約5分のこのエリアは、都心的な雰囲気を感じさせると同時に、小店や小道などの懐かしい風情が漂っている。

 

「僕らはこの界隈で生まれたんです。」と語るのは、Dear Allのバリスタを勤める峰村命(みねむらめい)さん。この店をオープンさせたのは2016年6月。高校時代からのソウルメイト、星祐太郎さんと共同で立ち上げたそうだ。「どの街がいいのか、足を使って探し回りました。悩んだ結果、地元近くの笹塚を選んだわけです。」と、峰村さんは誇らしく語る。


Dear Allの店内にて。写真左は星さん、写真右は峰村さん。

コーヒーとの出会いは突然に。

軽井沢で口にした一杯からはじまる物語。

Dear Allのバリスタである峰村さんは、海外で生活したり、異業種で働いた経験もある人物。そんな峰村さんがコーヒーの道に進むことになったのは、あるきっかけがあったという。

 

「20代の半ばに差しかかったころ、友人と軽井沢にドライブに出かけて。特に目的もない旅行だったので、何気なく丸山珈琲の軽井沢本店に立ち寄ってみたんです。そこで飲んだコーヒーが、これまでの人生の中でいちばん美味しかった。味だけじゃなく、訪れる人全てを迎え入れてくれる空間そのものに感動したんですよね。」

 

当時の衝撃を熱っぽく語る峰村さん。

 

バリスタとして修行する日々。

運命の出会いによって、自分の中にあった“コーヒー”の価値観が大きく変わっていった峰村さん。東京に戻ってからは、“バリスタ”として精進するための修行がはじまった。「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(通称JBC)の ファイナリスト、石谷貴之バリスタに師事して、コーヒーへの深い見識を学びました。そして、バリスタとしての経験を積むために、幾多のコーヒーショップを渡り歩いたんです。」

 

一方その頃の星さんは、別の業種で働きながらも、峰村さんら友人に誘われてコーヒーの世界に興味を持ちはじめていたという。「コーヒーショップにしろカフェにしろ、“コーヒー”や“その場”を通じて人と出会えること、交流を深められることが、おもしろいと思ったんですよね。だから、峰村に“一緒にお店やろう”と言われたとき、すごくワクワクしたのを覚えています。」と、星さん。

 

峰村さんの師匠、石谷バリスタ。星さんは「彼の周りにいた人たちから影響を受けた」と語る。

Dear Allの物語がはじまる。

笹塚という街、僕らの感性。

 

そして来る2016年6月、笹塚駅から徒歩3分の甲州街道沿いにコーヒーショップ、Dear Allをオープンさせた。白を基調とした店内には、ヒノキを使用した家具がセンスよく配置されている。この立地や内装には、峰村さんたちのこだわりが凝縮されている。

 

「最初、この場所は“ない”と思っていたんですよね。大通りに面しているし、笹塚というニッチなエリアだし。でも、目の前には大きな交差点があって、何よりこの街には僕らが目指しているようなコーヒーショップが少なかった。だから、ここで挑戦したいと思ったんです。どこまで知ってもらえるか、そして愛されるかなって。」そんな峰村さんの言葉に、星さんも大きく頷いた。

 

「内装も僕らのこだわりがあって。カオスな空間があまり好きではないので、無駄な要素をそぎ落としながらも、温もりを感じるようなお店にもしたいと思ったんです。“入口からカウンターを見せたい”“木格子のカウンターやベンチをつくってほしい”“植物を並べるスペースを考えてほしい”など、細かい部分までデザイナーさんにお願いしました。」と、峰村さんは語る。

 

店内には間接照明を採用。木やガラス、コンクリートなど、異なる素材も心地よく調和している。

 

僕らが想う、コーヒーショップの在り方。

Dear All。それは“みんなのために”を意味する言葉。一見、コーヒーショップとは判断できないような店名にしたのも、峰村さんたちの想いが詰まっている。「来店の動機はいろいろあっていい。休憩ため、仕事をするため、本を読むため、友達と語り合うため。お気に入りの場所で、美味しいコーヒーを味わう。住まいや年齢、目的問わず、自分らしいコーヒータイムが過ごせる。そんな “みんなのためのコーヒーショップ”を目指す意味を込めて、この名前に決めました。」

 

もちろん店舗のコンセプトだけでなく、コーヒーの味にも特別なこだわりを見せている。「コーヒー豆はシドニー発のロースター“SINGLE 0(シングルオー)”のものを使用。酸味の強いものから甘くてマイルドなものまで、さまざまなテイストの豆をチョイスしています。ドリップは常に3種類程度から選べるようにしているので、“どれが好みかわからない”という方がいらしたら、ぜひ僕らに質問してもらいたいですね。」と、峰村さんは答えてくれた。

 

店名ロゴの上には“a place to rest(休憩する場所)”、下には“coffee & espresso”。

ドリップはバリスタが一杯ずつ、丁寧に淹れてくれる。

お気に入りの空間で、美味しいコーヒーを。

狙った味が抽出できる。ものづくりの姿勢に共感できる。

Dear Allでは、“Made in TSUBAME”シリーズを中心に、“HASAMI”シリーズの陶器製ドリッパー、グラインダーのNEXT Gなど、さまざまなKalita製品を採用している。「まるくて甘い味わい。これが僕の目指すコーヒーなんです。Kalitaのドリッパーは、その味を実現するための相棒。三つ穴構造だから不完全抽出が起こりにくく、豆本来のポテンシャルがしっかり表現できるんですよね。オープン当初は別のドリッパーを使っていたんですけど、“これを使おう”と決めた翌日からレシピも書き換えました。」と、峰村さん。

 

また、星さんはKalitaのものづくりの姿勢に心が惹かれたという。「僕自身、日本のものづくりが好きで。Kalitaに出会う直前に偶然、燕市に遊びに行っていたんですよ。あとは、トーストやケーキを出すときに使っている食器が波佐見焼だったり。だからなおさら、Kalitaに運命を感じたんですよね。」

 

白を基調とした店内に映える“HASAMI”のドリッパー。

カウンター奥には“Made in TSUBAME”シリーズやNEXT Gが並んでいる。

 

Dear Allを巡る、それぞれの想い。

 

最後に読者へのメッセージをいただいた。「美味しいコーヒーはもちろんのこと、居心地のいい空間で充実したコーヒータイムを送ってもらいたい。実はこのような内容をショップカードにも書いているんですが、本当にそれが全て。僕が軽井沢で体験したことのように、“ここでコーヒーの世界観が変わった”なんていう人が増えてくれたら嬉しいですね。」と、笑顔で話す峰村さん。

 

星さんはこう話してくれた。「笹塚という街は新宿からも近いですし。渋谷からバスで一本で来られる場所。知名度は低い街ですが、ホッとなスポットもたくさんあります。あまり気構えず街ブラをする感覚で、気軽に足を運んでほしいですね。」

 

2人のイラストが描かれたショップカード。店内では軽食の提供、コーヒー豆の販売も行っている。

Shop Information
Dear All & Kalita
Dearall shop
営業時間
火-金 08:00-20:00/土 9:00-20:00/日 9:00-19:00
住所
〒151-0073 東京都渋谷区笹塚1-59-5
定休日
月曜日
HP
http://dearalltokyo.com/
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