北京の学園都市で、未来のカフェを体験する。
経済成長めざましい中国。その首都・北京の北西部エリアで、
イノベーティブな試みを進めている『dotcom×COFFEE』。
彼らが描くカフェの未来をのぞいてみよう。

北京の人々に愛される、スタイリッシュなカフェ。

『dotcom×COFFEE』は、北京大学や北京航空航天大学といった一流大学をはじめ数多くの大学が集まる学園都市エリアで3つのカフェと1つのベーカリーを展開している。中でも、最先端の技術や情報が集まるこの場所で人気を集めているのが『dotcom SPACE』だ。

 

 

2016年3月にオープンし、“IoTカフェ”として話題にもなったこの店は、その成り立ちから大きな特徴を持っている。カフェを運営しているのは『dotcom』。先進的なロボティクス技術の研究・開発しているIT企業だ。こうしたバックグラウンドは『dotcom SPACE』のユニークな空間にもあらわれている。

 

 

店内には無数の3Dプリンタがアート作品のように配置され、立体作品や工業製品のプロトタイプなどを出力しているのだ。他にも最新鋭のデバイスやマシンを体験できる仕掛けが用意されており、その様子は、まるで未来の世界に迷い込んでしまったかのよう。こんな不思議なカフェを仕掛けた『dotcom』の代表に話を聞いてみた。

 

「『dotcom SPACE』は、カフェであると同時に自社で開発した製品や、海外のデザイン性にすぐれたインテリアや家具など、さまざまなアイテムを体験できるショールームでもあるんです。空間はお客様に親しんでもらえるように、開放的で自由な雰囲気を大切にしています。」と、代表。

確かに広々とした店内は、コーヒーを味わう人、会話を楽しむ人、仕事に没頭する人たちとともに、最新鋭のマシンと、スタイリッシュなインテリアが違和感なく調和する心地いい空間に仕上がっていた。

ものづくりのマインドでつながるテクノロジーとKalita製品。

『dotcom SPACE』の中で、最新の3Dプリンタなどのマシンとともに、もうひとつ、目にとまるものがあった。それは、店内で使われているKalitaのドリッパーだ。イノベーティブなカフェがKalita製品を選んだ理由はなんだったのだろうか。代表に詳しいお話をうかがうことにした。

 

「私たちは、革新的なテクノロジーを身近に取り入れた店づくりをしていますが、おもてなしの心を忘れることは決してありません。より気軽に、美味しくて品質の高いコーヒーやフードを楽しんでもらいたい。そして、この場所で、心地よい時間を体験してもらいたいと思っています。Kalitaは私たちのような若い企業にとっても、優れたものづくりの伝統を持った憧れの存在。だからこそ、私たちが目指すおもてなしを実現するために愛用しているんです。」とのこと。

 

先進的なテクノロジーと、伝統のハンドドリップ。正反対に位置するような存在であるふたつのプロダクトが、ものづくりという視点で出会い、一杯の美味しいコーヒーを淹れている。もしかしたら、ちょっと先の未来では、こんな風景も珍しくなくなるのかも知れない。

 

dotcom×COFFEEが展開する個性豊かなお店。

冒頭でも紹介したが、『dotcom×COFFEE』は同エリアで『dotcom SPACE』の他に2つのカフェと1つのベーカリーを展開している。ここからはそれぞれの個性豊かな空間を紹介していきたい。

 

まず注目したいのは『dotcom SPACE』から、30分ほどの距離にある大使館エリアに、2017年6月にオープンしたばかりの『dotcom BAKERY』。店内に工房を持ち、パンをその場で焼き上げて販売するベーカリーカフェだ。日本では一般的に定着しているこのスタイル。しかし、中国にはそもそも店内でパンを焼いて売る店自体がほとんどないとのこと。そこで、日本から招いた職人に指導を受け、いつでも美味しいパンが食べられるお店をつくったのだとか。ここでつくられたパンは、店内で売られるだけでなく、エリア内に点在する各店舗でも楽しむことができる。

 

 

続いては、2016年8月に商業ビル内にオープンしたカフェスペース。ポップな壁画が醸し出すクリエイティブな空間が、オフィスワーカーたちの憩いの場になっているのだとか。

 

 

そして、『dotcom SPACE』に隣接する別の大学の中にあるカフェテリアスペース。こちらは2016年11月オープン。広々としたリビングのような雰囲気で、ゆったりとした時間が味わえる。

 

美味しいコーヒーを、もっと手軽に楽しめる未来をつくりたい。

 

北京の学園都市を舞台に、先進的なテクノロジーを体験できるカフェや、中国では珍しいベーカリーカフェ、立地にフィットした個性豊かなお店など、イノベーティブな試みに挑戦している『dotcom×COFFEE』。最後に代表が目指すカフェの未来について聞いてみた。

 

「世界中の、特に私たちの国である中国のお客様が、いつでも好きなときに美味しいコーヒーを飲むことができるよう、先進的な仕組みを開発して、コーヒーの敷居を下げていきたいですね。」

そのまっすぐな眼差しが見据える先には、どんなコーヒーと、どんな体験が待っているのだろうか。

 

Shop Information

店舗名

dotcom SPACE

営業時間

Mon - Sat   8:30 am - 8:00 pm

Sun  closed

住所
北京市海淀区知春路7 致真ビル
HP

http://www.dotcomcoffee.com/

 

 

店舗名

dotcom BAKERY

営業時間

Mon - Fri   10:00 am - 8:00 pm

Sat - Sun  closed

住所

北京市朝陽区霄雲路15-39

 
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